RICE処置
スポーツ外傷等を学ぶ際に、必ず出てくる怪我に対する基本処置のことで「ライス処置」と言います。
R…Rest(安静)
I…Ice(アイシング・冷やす)
C…Compression(圧迫)
E…Elevation(拳上)
の頭文字でRICE(ライス)です。
打撲や捻挫、骨折など、怪我をしたとき、その部位で「炎症」が始まります。
処置が遅れるほど、痛みが増し、回復期間が延びてしまいます。
「炎症」とはよく耳にしますが、簡単に言うと「細胞が損傷して熱をもって、腫れて、痛い」ということです。
寝違いのように腫れや熱をあまり感じなくても「動かしたら痛い」「押さえたら痛い」という場合は炎症を疑います。
炎症は血液が集まり、患部の修復をしようという反応なのですが、過度に起こると回復期間が延びて生活の質を低下させます。
そこで、RICE処置をして、痛みを抑え、回復を早くします。
R(安静)運動を続けると、怪我をした部分がもっと損傷してしまいます。安静にして、血流を抑えます。
I(アイシング)患部を冷やすと、血管が収縮して血流を抑えます。
*保冷剤等を使うと凍傷を起こす可能性があります。氷水が1番です。
C(圧迫)包帯やバンテージ、テーピングなどで患部を圧迫して、血流をコントロールします。
E(拳上)よく、指などを切って出血したら「心臓よりも高く挙げて」と言われますが、その通りです。
心臓よりも高くすることで血液が流れ込みにくくし、出血を抑えます。
このように、4つとも血流を抑え、コントロールすることが目的です。
炎症のピークは、発症から24時間〜72時間後と言われます。
その間は、RICEを行うと良いですね。
その後は、ゆっくり動かして、温めていくのですが、タイミングは専門家の指示を仰いだ方が良いでしょう。