膝の痛みや違和感について
近年、膝の痛みがひどくなり、人工関節置換手術を受けられる方が増えております。
併せて、変形性膝関節症という病に悩む方も増加しております。
変形性膝関節症とは、膝の中の半月板や軟骨といったクッション材が擦り減って、骨と骨がぶつかる等して炎症が起こって痛みが発生します。
そして、炎症が起こっているところにカルシウムが集まってきて沈着し、骨の形が変わってしまうというものです。
形が変われば、正常な関節の動きが出来ずに負担が増すために、また新たな炎症や変形を引き起こしてしまいます。
予防や治療にグルコサミンやコンドロイチンなどの薬を飲んだり、注射したりしますが、その効果は定かではありません。
「確かな効果がある」と証明されているものが「筋力トレーニング」です。
70代から80代の膝の痛みを抱える方に、簡単なトレーニングをしていただいたところ、3か月後の調査で70%以上もの人が「痛みが無くなった」もしくは「痛みが軽減した」と回答されました。
そのトレーニングというのが
1、床に両足を伸ばして座り、後ろに手をついて楽な姿勢になります。
2、片足を伸ばしたまま、挙げます。(かかとが床から5〜10㎝くらい)
3、つま先を手前に引くようにし、スネに力を入れるようにします。
4、呼吸を止めないように30秒程度我慢します。(しんどく感じたら終了し、反対の脚をしましょう)
以上の動作を片足ずつ3回
朝昼晩行います。
実験では床でしましたが、椅子に座ったままでも構いません。
出来るだけ30秒くらい頑張りましょう。
続けることが大切です。
無理せず、じっくり行いましょう。
人工関節や薬、話題の万能細胞に頼らず、自分の脚で歩き続けましょう!